やる気の基淡蒼球
「いい加減に勉強しなさい。」「いつまでやってるの。早く勉強始めなさい。」と声をかけていませんか。この話し方は子供のヤル気の火に水をかけています。「今やろうと思っていたのに、もうやる気なくした。」とお子さんから言われてしまったご経験はありませんか。
やる気は子供たちだけでなく誰もがコントロールしたい一番大切な気持ちの一つです。特に仁科研ではやる気のもとを淡蒼球と考え指導における最重要項目と位置付けています。
仁科先生が生徒たちの淡蒼球に火を灯し大きな炎にします。そのやる気の炎が学習に意欲的に取り組む 原動力となり自主的な勉強を可能とします。生徒たちは燃える淡蒼球のおかげで楽しく集中しながら各自の課題に取り組んでいます。
子供たちの淡蒼球にどのように火をともすか母親対象の授業で具体的にくわしく指導しています。同時に誤った子どもへの接し方で淡蒼球に水をかけてしまいやる気をなくさせてしまうケースを 紹介検証し注意を促しています。逆にゲームに興じている燃え盛る淡蒼球をどう消すかも具体例を示し説明しています。
やる気の基淡蒼球はレンズ核の中にあります
レンズ核とは大脳核の一つで、形は基底部を外方に向けた錐体状で左右に対になっていて虫メガネのレンズのような形をしています。内面は内包によって視床と、外面は外包によって前障とそれぞれ隔てられています。レンズ核の外側部は被殻、内側部は淡蒼球と呼ばれ、両者の間には外側髄板があり、
淡蒼球はさらに内側髄板によって内節と外節の2部に分けられます。レンズ核は、尾状核とともに線条体と呼ばれています。被殻と尾状核は神経細胞が多く新線条体と呼び、淡蒼球は有髄神経線維が多く見られ旧線条体と呼んでいます。これらの線条体は錐体外路系運動の中枢であり、骨格筋の緊張を支配し、その障害によって舞踏病やパーキンソン症候群が起こることで知られています。
淡蒼球は太い有髄線維多く内側髄板という有髄線維の隔壁により外節と内節に分けられています。
淡蒼球からの一部の線維は中脳の脚橋被蓋核に達しています。
人はほめられると、視床下部から意欲に関係するTRHが分泌されます。 TRHは脳全体を活性化させます。同時に脳内快楽物質ベータ・エンドルフィンも分泌され達成感などの気持ちよさを感じさせます。 うれしい記憶として残るので、またやりたいと思うのです。ベータ・エンドルフィンはストレスに対して強くなる働きもあります。
TRHとは
甲状腺刺激ホルモン放出ホルモンのことです。視床下部から放出されるペプチドホルモンで、下垂体前葉からの甲状腺刺激ホルモンやプロラクチンの分泌を調節しています。